中国の女子大生達は”アレ”を使って日本語を勉強しているらしい♥


中国大学生微信

スマホ、iPhone。

一番使う機能といったら何でしょうか?


 

電話?メール?Facebook?

 

電話がかからない日があっても、
LINEで友達と連絡を取らないことはあまりないのではないでしょうか?
ここ数年で利用者が激増し、社会現象化、必須ツール化している、
メッセージチャットアプリを利用した先進的な言語学習についてご紹介します。

※メッセージチャットアプリ
LINE、微信(WECHAT)、KAKAOTALK、whatsapp等のインターネット回線を利用したアプリ。

 

 

さー外国語を学習しよう!

そんなときどうしますか?

 

一昔前は、駅前留学。
最近はインターネットを利用したイーラーニングといったところでしょうか。

 

インターネットができて、インターネット上で言語を学習するようになり、
E-learning

スカイプができて、スカイプで言語を学習するようになり、
→スカイプ英会話、スカイプ中国語会話スカイプミャンマー語

SNSができて、SNS上で言語を学習するようになり、
言語学習専用SNSLang8,Livemocha,Duolingo

メッセージチャットができて、メッセージチャット上で言語を学習するようになるだろう。

 

と考え、メッセージチャットを利用した日本語学習アカウントの運用を始めたのは、
微信(WECHAT)の企業用アカウントが開放されてすぐの2013年4月ごろでした。

本記事では、メッセージチャット微信(WECHAT)運用の実態と、
メッセージチャットを利用した日本語教育事例(日本語お兄さんプロジェクト)についてご紹介します。

 

 

メッセージチャット【微信】(WECHAT)を使った日本語教育事例

ターゲットとしているフォロワーのペルソナはざっと以下の通り。

  • 大学2年生、20歳、女性、一人っ子。
  • 日本語学科大学入学後に日本語の学習を本格的に開始。
  • 大学の学生寮に四人部屋で住んでおり、一か月の支出は1500-2000元程度。
  • 日本語のアニメ・漫画が大好きで、週に5時間以上は動画視聴サイトを閲覧している。
  • インドア派でオタク気質、BL漫画に興味があるお年頃。
  • 自らも字幕作成グループに所属し、最新のアニメ、ドラマの中国語字幕を作成することもある。
  • 普段化粧っ気はなく、買い物は中国のオンラインショッピング「淘宝」を賢く利用し、日本っぽいファッションを研究中。
  • 最近は微博や微信で友人と連絡をとっており、微博で友達が日本語お兄さんをシェアしているのを見て、PC画面に表示されたQRコードを見て、携帯の微信QRコードスキャン機能を利用し、日本語お兄さんのアカウントを追加。
アカウントの管理画面の統計機能によると、
ターゲット設定の通り、フォロワーの70%は女性となっています。

微信フォロワー男女比

 

①フォロー画面

日本語お兄さん微信

 

 

まず日本語お兄さんのアカウントをフォローすると、
自動返信のメッセージを受信します。

 

②フォロー完了

日本語お兄さん微信

数日に一回日本語の授業を送ると書いてあります。
自動返信のキーワード(a,もしくはb)を入力すると、
過去コンテンツの目次一覧を受信します。

 

③a→文章+音声コンテンツ一覧

日本語お兄さん微信

 

 

④b→動画コンテンツ目次一覧

版

 

ここで表示されているキーワードを入力すると、
変な日本人が中国語の最新の流行語を使いながら、
日本のなうを教えてくれるというわけです。

⑤「日语微课程」動画キャプチャ→字幕は字幕作成グループに協力いただいてます^^

日语微课程屌丝

 

そして、週に2回ほどは、最新版の日本語講座が更新され、
プッシュ式で微信に通知が来ます。
つい先日のコンテンツ例です。
ちょうどここ最近スラムダンクのアニメ化20周年で盛り上がっていたので、
スラムダンクに関連するコンテンツを作成しました。

 

⑥最新の日本語ミニレッスンの通知が来た!

日本語お兄さん

 

⑦中を開封すると以下のコンテンツが表示されます。

 

井上雄彦的漫画《灌篮高手》动画化20周年了。
今日はスラムダンクの名言を使った会話例をご紹介します。
■■■收到语音
→请输入关键词【语音30】

■词汇
①マジで!?
→真的吗!?
②オワタ\(^o^)/
→完蛋了
③あきらめたらそこで試合終了ですよ。
→一旦放弃,比赛就会那一刻结束。
※横线部分可替换。

■会话实例

図1

■中文翻译

明天貌似有考试,你知道吗?
卧槽不是吧。
完蛋了囧
2333
一点也没复习
一旦放弃,比赛就会那一刻结束

 

■■■收到语音
→请输入关键词【语音30】

 

读十年日语
不如
跟日本哥玩微信
为身边学习日语的同学们
转发到朋友圈好不好~

===============================

 

 

んー、意味は分かったけど、
発音がわからないアル( ・┏Д┓・)

そんなときは、
文章中にあった音声メッセージ受信のキーワードを入力すればOK。

 

■■■收到语音
→请输入关键词【语音30】

※音声メッセージを受け取るには、
キーワード【音声30】を入力してください。

日本語お兄さん

 

キーワードを入力すると・・・・

日本語お兄さん

 

日本人ネイティブスピーカーの発音が聞けるというわけです。

 

 

 

 

■微信管理画面フォロワー推移

微信ファン推移

現在、微信を使って日本語お兄さんと日本語を勉強している中国人は、
2013年11月6日現在で7331人。

 

■コンテンツ開封数データ
日本語お兄さん

メッセージの開封率はコンテンツにもよりますが、
日本語お兄さんのアカウントの場合おおよそ20-60%です。
コンテンツあたり2500-4000人が閲覧し、
閲覧者のうち約0.5~1.5%の、20-70人がタイムラインにシェアをします。

 

■メッセージ受信数統計

微信メッセージ数

一日当たり200-1000件ほどメッセージを受信します。
コンテンツを発した日は400-1200件ほど(週2日)。
そうでない日は200件前後です。

自動返信を設定する前は一日に数百件のコメント返信をしていました。
一件平均6秒で返信すると、一時間で600件は返信可能です。
現在は、自動返信キーワードを設定したので、
個別の質問に対してのみ、手動で返信しています。
コンテンツをつくり、設定さえしてしまえば、片手間での運用も可能です。

・紹介単語リスト作成→まとめて作成
・会話例作成→まとめて作成
・中国語翻訳→微博でフォロワーから広く募集
・音声録音→まとめて録音
・自動返信設定→まとめて録音
・全体発信設定
・微博でのプロモーション

 

 

微信の公式アカウント運用は、まだまだ日本では知られていないため、
今から初めても、日本関連のアカウントとしてはまだまだ先行者利益を獲得しうるでしょう。
アカウント開設は無料ですが、設定が全て中国語であり、
開設にあたっては中国人の身分証が必要なので、
中国人パートナーと組んでテストマーケティングしてみるといいかと思います。

微信に関しての日本語での情報は、
以下の二つのメディアがおススメです。

■中国ソーシャルメディア雑記、上海アンドロイド協会会長-中尾さん
http://blog.livedoor.jp/osschina/
■SlideShare、アジアクリック代表-高橋さん
http://www.slideshare.net/gakutakahashi1

 

メッセージチャットといえば、日本国内ではLINEが優勢であり、
LINEと比較されることが多いですが、LINEとの大きな違いとして、
上述のキーワードを設定した自動返信機能に加えて、
微信(WECHAT)では一対一でのメッセージのやりとりも可能です。
機能比較に関しては、今後アジアのメッセージチャットに関するセミナーをする予定なので、
その際に公開できればと思います。

 

■ポイント
①現地のプラットフォームを利用
日本語学校で開発したソフトウェア、アプリ等は高機能で言語学習効果は高いかもしれませんが、
結局使われなくなってしまいます。
言語のための何かではなく、いつもつ使っているツールに乗っかることで、
日常生活に組み込まれるような利便性に特化した言語教育を目指しています。

②ペルソナ設定
一人に刺されば100人に刺さる。
明確なターゲットを設定しその人に刺さるようなコンテンツを準備。
拡散性の強い微博とは異なり、クローズドの性質を備える微信では、
コンテンツ内容、形式も異なります。

③コンテンツの差別化
官史登用制度、科挙の歴史を持つ中国では、テストのための教育は、、、ヤバい。
日本語能力試験、N1の取得に関して言えば、中国人の先生にならった方がいいようです。
彼らがSNS、メディア上で発する情報の大部分はN1に向けてのテストのためのコンテンツ。
日常会話や、大学生が使うような日本語、流行語に関するコンテンツを発信することで、
中国人コンテンツ発信者との差別化をしています。
また、メッセージチャットでは音声をすぐに共有することが出来るので、
ネイティブの音声をすぐにコンテンツ化できるという点も大きな強みとなっています。

日常の隙間時間に学ぶためのものなので、
話題性、おもしろさ、実用性に重きを置いており、
そのままの形ですぐ使用できるようなコンテンツを発信しています。

 

最近は、北京大学の日本語の授業で日本語お兄さんの動画が使われたり、
中国の大学の日本語の教授に授業で流行語に関するコンテンツを利用いただいており、
日本語教育機関、留学斡旋機関、ウェブメディア等へのコンテンツ掲載もはじまりました。
言語オタクとして、母語の世界進出をサポートし、
専門領域であるSNS、メッセージチャットを使っておもしろい取り組みができればと思います。

 

アジアのSNSマーケティング、日本語教育等にご興味がある方は、
【アジアビジネスなう公式facebook】ページよりメッセージお待ちしております。

 

【おまけ】
先日、2013年10月3日にLINEがLINE英会話という英語学習コンテンツを開始しました。
http://lineblog.naver.jp/archives/32709846.html

LINEさんも言語教育始めたようです。
LINE日本語展開の際は是非日本語お兄さんまでw

 

アジアのイヨタのアジアビジネスなう。
言語オタクとしては、言語研究、言語学習、言語教育もいいけど、
最近テキストマイニングやビッグデータが気になります。
言語に関連する領域だとなんでも面白そうに見えてしまうのが言語オタクの性。
言語関連はオッサンになってのお楽しみにとっておくアル( ・┏Д┓・)b




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