中国反日デモレポート【映像有り】。知中派と考える反日運動。






中国での反日運度がニュースでも大きく取り上げられています。
皆さんの身の回りの中国人との関係がギクシャクなんてことにはなってはいないでしょうか?
感情論に走りやすく、なかなか議論し辛い問題ですが、これを機に少し考えてみましょう。

今回は実際に中国現地で生の声を聞いてきました。
是非中国、中国人について理解を深めていただければと思うアル。

反日デモの本質はどこにあるのでしょうか?

中国国内の格差や、自己実現の手段の欠乏と将来への不安。
彼らにとって最大のアイデンティティである、
中国人であるというアイデンティティは愛国によって獲得されるのではなく。
反日によって獲得しうるものになっているようです。

愛国無罪という言葉があります。
国を愛することから行われる蛮行に罪はないという意味です。

反日=愛国?

親日=汉奸?(HanJian,日本語でいう売国奴)

反日のみならず、一部が暴徒化し全く関係ないものが破壊される例もあるようで、
各種不満のスケープゴートとしての反日という側面があるようです。

 

日本のメディアの主な報道内容は、中国の軍事費増大や、尖閣侵略シナリオ説明、一部の過激派の発言、中国国内の反日風潮の高まりに関する報道が多いようです。

・日本料理店、日系企業襲撃事件

・在中大使の車の国旗略奪事件

・上海での日本人襲撃事件

・中国各地での反日デモ

14億人の中国人全員が反日のような印象を受けますが、
これらの出来事に対する、微博上での発言の大部分は、

“それはやりすぎやろー。”
”日本人攻撃しても何の解決にもならない”


“理性的に反日しようぜ?”
”理性愛国、暴力反対”


といったものであり、一定程度冷静であると言えます。
また、広州では暴力的なデモに反対するデモも起きています。
中国にいる日本人は親中的で、彼らを攻撃するのは的外れだという意見は、
微博をはじめ、列車やタクシーのおじさん等広く聞かれる意見でした。

ニュースで見るものはほんの一部の過激派という見方が適切でしょう。
国旗略奪事件に関しては、日本のスパイ説も流れており、
これは81年前の今日起こった“満州事変” 柳条湖事件、
つまり日本軍による自作自演ではないかというものです。
歴史が証明しているとするもので、耳が痛いものでした。

ここ数日で過剰な盛り上がりを見せている反日デモですが、
それは9月18日という国恥記念日、(日本の侵略を忘れるな)という
時期的なこともかなり影響しているようです。
二年前の尖閣漁船衝突事件も同じぐらいの時期でした。

 

今まではこのような愛国主義的抗議運動はオンラインでは公にはなっていませんでしたが、微博の登場により、スローガンや抗議画像、車を燃やす画像等が瞬く間にネット上に拡散しています。
17日(月)になり微博上での大規模な投稿削除があったようです。

16日時点では“游行”(デモ)等のキーワードでエラーとなっていましたが、



現在は“钓鱼岛”(尖閣諸島の中国名)でもエラーが表示されるようになりました。

 

 

デモ当日

デモ最中も微博で状況を確認していましたが、過激なスローガンと同時に、野次馬の書き込みや、デモ隊にケンタッキーデリバリー頼もうといったネタ投稿も散見されました。

大学の門を封鎖し大学生のデモ参加を防いだり、公安が治安維持に出動したり、坊主頭で体つきの良い謎の若者集団が誘導したりと非日常の空気が流れていました。(おそらく国防生、日本でいう防衛大学のように軍部の幹部候補生を輩出するようなコースが大学にある。)周辺では日本語を話さないように注意し、今後の中国と深く関わっていくうえで必要と考え、香港、台湾の友人と様子を見に行きました。

こちらがデモ当日の映像です。



 

フツーの中国人の意見は例の島などどうでもよく、それより自分の生活が大事だということです。尖閣諸島の領有権。友達とご飯に行く予定があったのに、デモの影響でバスが動かずいけなくなった。一般人にとっては後者の方が圧倒的に重要な問題です。国家、メディアが国民の関心を集め予算を獲得し、国民生活にまで影響を与えている状態です。国家主席の交代や支持率アップのためにナショナリズムを動員するのは、日中韓をはじめ多くの国で見られる現象です。

ちょっと左よりな書き方になってしまいましたが、

日本経済の維持、成長にはジャパナイゼーション、日本化の押しつけから、人材をはじめとした多様性の受容が必要になると考えています。世界の5人に一人は中国人。中国は避けては通れない道です。世界の一大市場、各地に散らばる華僑ネットワーク、東南アジアの経済、海外志向・ハングリー精神の強い留学生、かなり魅力的でしょう。これらを味方につけれるかどうか、日本の未来の大きな懸案事項となりそうです。

 

個人の情報発信が今までと比べ格段に容易になった今、個人はメディア化しています。マス情報時代から、個人がメディアとなりえ、反応しその情報が価値あるものとなる時代です。

マスから個、双方向へのメディア時代のパラダイムシフトの中で、高いリテラシーを獲得し、そのうえで中国を知ること、また個人としての中国人を知ることに重きを置き、日中問題に冷静に対処していくことができることができると、両国民の文化的な未来が見えるはずです。
PS.

9月18日。反日運動が最高に盛り上がる中、LCCで来日する中国人観光客。
保安検査員の25歳ぐらいのお兄さんは、日本へ向かう中国人の検査をしながら、

俺も日本行きたいなー。

とそんな言葉を発しました。フツーの中国人はそんな感じです。

私自身かなりピリピリしていたこともあり、
拍子抜けしてちょっと笑ってしまった、心温まるエピソードでした。

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とまではいいませんが、
ガッツリ影響を受ける中国ビジネス最前線から 、
今後も情報発信し、いろんな方に知ってもらいたいと思います!





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