採用担当者必見!中国人大学生のリクルーティング事情-初級編-


企業の中国進出に伴い、優秀な中国人材の獲得を目指している企業の方もいるかと思います。
2010年のデータによると、中国には1794の大学が存在し、中国人学生の数はおよそ3000万人にも及びます。就職活動生はおよそ600万人いるといわれています。日本の大学数773、学生数285万人、就職活動生60万人(2009年)と比べるとその圧倒的な数に目がくらみそうです。今回は、その中国人学生はどういった大学に通い、どういった学生がどれほど日本に来ているかなどの基礎的な情報を皆さんと共有させて頂きます。


中国の大学の学歴

中国版早慶上智!?「985工程」

中国全土の大学1794校のうち、政府が認定した100校の重点国家大学が存在します。そして、その100校のなかでもいくつかのランク指標があり、上記で図にて記載している大学はその一つの「985工程」と呼ばれるものです。

「985工程」は1998年に江沢民総書記が中国の近代化の為に、世界の一流大学と匹敵するようなレベルの大学を持つ必要がある、との背景から認定されたものです。 全部で38校あり、日本でも有名な精華大学、北京大学、中国人民大学、復旦大学などが含まれます。一期と二期に分かれていますが、二期は後に追加されたものです。「985工程」いわゆる中国の超優秀大学であり、日本でいうところの「早慶上智」といった感じなのかと思います。

中国版早慶上智!?「985工程」

「211工程」は約100の大学に該当するもので、政府がハイレベル人材を育成するために重点的に投資している大学です。先日の「985工程」よりは劣りますが、中国のトップ大学100校でありいわゆる優秀大学といえます。ちなみに、精華大学や北京大学など「985工程」に選ばれている大学はほとんど「211工程」に選ばれており重複した状態になっています。「211工程」は中国版MARCHというと分かりやすいでしょう。

日本の中国人留学生概要と現地大学生との違い

日本学生支援機構によると、日本は中国人留学生が8.6万人(2010年)いるとなっています。そして、そのうち約2万人が就職活動に臨み、6000人強が日本の企業に就職しています。中国人留学生の日本国内での就職率はおよそ3割となります。この就職率の低さにはいくつか原因が指摘されています。企業としては、採用体制が整っていないことがあげられます。

コミュニケーションにギャップがある中国人を雇いづらいといったものや、採用時の手続きが煩雑であり、中国人の積極的採用が敬遠されています。留学生としては、日本特有の就職活動に苦しめられているという現状があります。例えば、中国での就職活動は4年になってからのスタートであるため、日本の3年秋からの就職活動に早い開始時期に対して、情報不足によって対応しきれない学生が少なくないです。

日本の就職活動のピークは3,4月ですが、中国の旧正月(2月)に一時帰国したことがハンデになってしまうこともあるようです。また、日本のSPI試験は留学生の日本語レベルでは対応しきれず、選考に残れないという現実もあります。このような現状は、今後の日本企業の中国市場への対応に対しての大きな機会損失といえるでしょう。

優秀な中国人留学生を採用するためには、今後は彼ら視点での採用体制を整えていく必要性があるのは間違いありません。

中国在住の(トップ層の)中国人学生と日本にいる中国人留学生は質が異なるといわれています。日本に来ている留学生は、日本語が堪能で異国の地で逞しく生活している姿から、とても優秀に思われます。実際その通りなのですが、実際には中国にいる「985工程」「211工程」の学生の方が優秀だと言われています。

それは大学への入学プロセスにて説明出来ます。中国では大学入学時には「考選」と呼ばれる全国試験を受験します。受験者は1000万人及び、そこから「985工程」「211工程」の重点大学に入学出来るのはとても狭き門であり、激しい競争に勝ち抜いた一部に限られてしまいます。

それに対して、日本の大学に留学してくる中国人学生は、高校卒業後、日本語学校に入学してから日本の大学に入学する学生が少なくありません。中国の大学から留学してくる学生も多いですが、一流層のほとんどは欧米への大学に留学するので、日本の留学生はどうしてもその下の学生になってしまいます。そういった背景から、中国にいる中国人学生の方が質が高く、そして母数が多いのです。

中国のリクルーティングはまだまだ可能性がたくさんあります。是非一緒に、10億人のパワーを楽しんでいきましょう。

 




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