「爆買いとは?」便器と炊飯器と中国人と




中国人に一番近い日本人が紹介する中国人爆買いのリアル。2015年の最新中国爆買い事情をマーケターの視点からご紹介します。マーケティング、商品開発、販売員、観光関連、そして爆買い担当者様は是非ご一読するいいアル( ・┏Д┓・)b

  1. 爆買いとは?
  2. 爆買い関連記事
  3. 爆買い関連統計
  4. 殿堂入り「爆買いリスト」
  5. 中国人爆買い-傾向と対策
爆買い中国人免税

①爆買いとは?

訪日中国人観光客による日本製品の爆発的な購買意欲、及び爆発的な消費を指す。中国人観光客による消費額そのものが大きい点、他の国や地域と比べて旅行に占めるショッピングの割合が突出していることから、2014年末頃から取り上げられている。中国人の”爆買い”の背景としては、日本製品の人気に加え、2014年10月に始まった消費税免税制度、円安元高による割安感等が挙げられる。”爆買い”のターゲットとなる主な購入商品は、カメラ・ビデオカメラ・時計、電気製品、服・かばん・靴、化粧品等多岐にわたる。友人や親戚へのお土産を訪日旅行時の”買う商品リスト”=”爆買い商品リスト”,としてリスト化し、大量に購入し帰国後配る、もしくは個人輸入品としてC2Cのオンラインショッピング店舗淘宝(タオバオ)で転売される。中国人が日本旅行時に作成する”爆買い商品リスト”に載ることが日本のメーカー、販売店の喫緊の課題とされている。
これらの爆買いターゲット商品の中には、ブランド品や高級家電製品といった贅沢品、奢侈品以外の商品も含まれており、粉ミルク、紙おむつ等、品不足によって一般日本人家庭に影響を与えるケースもあり、一部のドラックストアでは販売制限等が設けられていることもある。その他、爆買いによる増収増益、業績好調により株価上昇を記録する”爆買い関連銘柄”も現れている。例)ラオックス、ドンキホーテ、三井化学、花王等。

2015年2月頃から中国メディアもこの爆買いを取り上げ始め、爆買い→爆买(BaoMai)という中国語表記も見られる。中国人の日本でのこれらの購買行動は中国でもよく知られるところであるが、この単語自体は一般的ではない。2014年末に中国で流行った流行語买买买(maimaimai)意味:買う買う買う,買っちゃえが中国人側からすると感覚的に近い表現かと思われる。

 

②爆買い関連記事

総額2200億円!中国人旅行者の”爆買い”旅行消費額の半分は「買物代」
from 東洋経済

中国人”爆買い”どこまで
from NHK online

なぜ中国人は日本で「便座」を爆買いするのか
from 東洋経済

なぜアレが売れるのか?中国人の爆買いアイテムに指名される条件
from ダイアモンドオンライン

 

③中国人爆買い関連統計

・訪日外国人観光客数
・国別観光消費額
・越境ECマーケット-在中中国人の日本商品爆買い

【日本政府観光局(JNTO)】平成27年度月別推計値
※2015年6月18日公開
訪問数、伸び率ともに中国が1位。
2015年2月以降は訪問国別訪日者数で中国が1位。
2015年1月までは韓国が訪日者数1位。
2015年5月の中国人観光客数は昨年比133%増。

2015年5月訪日外国人客数

 

【観光庁】訪日外国人消費動向
※2015年4月30日公開
2位のタイを約10万円差をつけ中国が1位
個別手配者の消費額が特に顕著
2014年中国人観光客の総消費額は5583億円
※外国人観光客全体の18%を占め、消費額は27.5%を占める

外国人中国人一人あたり消費

 

平成 26 年度我が国経済社会の情報化・サービス化に
係る基盤整備
【経済産業省】(電子商取引に関する市場調査)
※2015年5月29日公開

日本から中国への越境EC購入額:6064億円
→2018年までに2倍の1兆3038億円規模予測。

 

日中越境EC2014
 

日中越境EC2018

④殿堂入り「爆買いリスト」

これらの中国人”爆買いリスト”は主に知人・友人間の口コミ、ソーシャルメディア上の日本関連人気アカウントの推薦、中国Q&Aサイト等、オンラインショッピングサイト日本関連商品人気ランキング等を元に作成される。爆買いターゲット商品の中でも言わば殿堂入り化している商品も存在する。これらの商品はすでに小売店舗で店舗入口付近への大量配置、中国語商品案内表示、免税表示等の爆買い対応・対策がなされている場合多い。ビックカメラ、ドンキホーテ、マツモトキヨシ等、対中国プロモーションに力を入れている企業の対応が個人的には好印象。
日本では”神薬12″に関する記事はよく見かけるが、これらの中国SNS上の爆買い紹介リストも次から次に現れている。影響力と信頼を有する人気アカウントによる詳細な説明を含むリストがより広範囲に拡散される傾向があり(影響力×コンテンツ力=拡散力)、これらのおすすめリストを参考に各中国人が訪日旅行における爆買いリストを作成することとなる。

 

・魔法瓶水筒
タイガー、サーモス、象印
タイガー爆買い 象印爆買い サーモス爆買い

中国人にはプラスチック製の水筒に茶葉を入れ、日常生活中様々な場所でお湯を入れお茶を飲む習慣があるという背景から、保温性能が高い日本の魔法瓶水筒が人気となり、実際にタイガー、サーモス、象印の商品を利用する友人の口コミを元に購入、購入の依頼が多いと考えられる。ビックカメラ、ヨドバシカメラ、LOFTの売り場では、2014年末頃から特設コーナーに配置している店舗もあり、タイガー、サーモス、象印の三大ブランドの中から時間をかけて選んでいる様子が見られる。中国人消費者の認知度としては、3つのブランドが鼎立状態だと思われる。【店舗販売比較データ誰かください!オンラインデータまとめます!】

化粧品、薬の場合は特定のブランドの特定の商品が指定されることが多いが、日本の○○が有名だから○○を買ってきてというざっくりした依頼を友人・親戚から受けるケースでは、「魔法瓶の水筒買ってきて!炊飯器買ってきて!便器買ってきて!」中国SNS、Q&A、日本関連サイト、日本旅行経験者、日本留学経験者を総動員しての評判収集が始まる。評判が特別高い競合商品がない場合は、中国の日本関連インフルエンサーを動員した比較コンテンツ制作によるプロモーションが注目されやすく、爆買いの象徴である”炊飯器”では紹介事例も存在する。人気商品の比較は注目されやすく、機能、価格、デザインを比較、コンテンツ化するだけでも十分な拡散力がある。商品比較、オススメの場合2014年9月に中国で流行った”○○哪家强”という表現が多用される傾向があり、これは企業プロモーションのみならず、Q&Aサイト、SNSでも質問の文言として利用されている。尚、タイガーは中国語で虎牌(HuPai-フーパイ)、サーモスは英語をそのまま音訳(シャモスー)、象印は漢字を中国語読み(XiangYin-シャンイン)ブランド名では漢字対応のタイガーと象印に軍配。

 

・白い恋人

白い恋人爆買い

すでに一定の知名度があり、みんなが買っているから買っている状態。
中国人の北海道人気に端を発する白い恋人。その北海道人気の流行の元は北海道が舞台となった2008年公開映画「非诚勿忧 」(狙った恋の落とし方)。日本旅行=北海道 は言い過ぎだが、映画の影響、実際の評判も相まって、言わば日本を象徴するお菓子と言える。ちょっとしたお菓子のお土産の中では最も喜ばれるのは間違いなく白い恋人。運営の私も中国出張の際には必ず白い恋人を爆買いして中国で配布する。同じジャンルの商品にキットカット抹茶味があるが、これはタイでの人気がより顕著。中国人向けのお菓子関連の場合、じゃがポックル(薯条三兄弟:中国語名じゃがいも三兄弟)のプロモーションが強い。お菓子に関しては現状、お見上げ用の空港販売系お菓子がほとんどで、日本人が普段食べるお菓子は中国で高い知名度を誇るものはあまりないように感じる(ポッキープリッツ等中国進出しているお菓子を除く)。個人的にはわさびのりたろう等、日本要素を有する安価なお菓子は商機あり。


《予告編》非诚勿扰(狙った恋の落とし方)

 

 

・資生堂パーフェクトホイップ

【全球购自营】资生堂洗颜专科柔澈泡沫洁面乳 洗面奶120ML【图片 价格 品牌 报价】 京东

パーフェクトホイップが話題になった元ネタまでは調べていないが、中国で高い知名度を誇る資生堂商品であり、価格も安くどこでも手に入りやすいという点が一般的に人気の理由とされる。日本からの代理購入、個人輸入ビジネスの情報ソースとなった@コスメのランキングは中国でも注目されているが、中国国内の他のランキングサイトのランキング不正のイメージがあり、日本ほどの信用力があるとは言えない。日本関連SNSアカウントは女性の運用担当が多いということもあり、頻繁に化粧品、美容商品のまとめ情報が発信されている。

 

その他商品の中国EC上での販売状況は過去記事参照
《京東日本館》爆買い商品の価格をチェックしてみた

 

 

⑤中国人爆買い-傾向と対策

ユーザー発信の自然口コミ、企業によるプロモーションの他にも、マーケティング用のアカウントを悪用したアンチ口コミ拡散の事例もでてきており、企業担当者としては故意なマイナスの評判業者にも注意が必要。企業がtwitter,facebook等を本格活用する前に偽物のアカウントが横行したように、企業としてはこれらの中国メディアを全く利用しないことはリスクであるとも言える。

日本企業の必要な対策としては
・爆買い関連統計資料、店舗の売上データ(免税販売国区分)から対中国プロモーションの重要性を認識
・中国人消費者情報収集(オンライン/オフライン)
-中国ECサイト自社製品C2C販売状況
-自社製品関連ユーザー発コンテンツ調査
-対中国プロモーションチャネル調査
-爆買いリスト収集
・日本国内での旅行者(在日中国人含む)へのプロモーション戦略策定
・中国在住中国人への中国ECモール出店の検討

店舗側の対応としてはこれに追加でさらに店内表示、商品POP、販売員、案内、免税等あたりか。

オリンピック特需か?当該国の経済成長によるものか?一過性の日本ブームか?
爆買い特需に湧く日本だが、中国に向けたプロモーションが十分だとは決して言えない。過去20年間の各国の訪日観光客の推移と近年の増加率、東日本大震災、リーマン・ショック等の外的要因を考慮して総合的に見ると、直近でどこに目を向け、手を打つべきかは明白だろう。

 

▼関連過去記事

【あと6年】「お・も・て・な・し」のために学ぶべき外国語5選

まだ間に合う!今から勉強すべき10年後ウハウハな外国語5選

炎上注意!中国人「9月の連休増えたアル!」

炎上】〇月〇日は中国投稿注意!反日感情が盛り上がる日付一覧。

【解説付き】CIC発表:中国ソーシャルメディア業界構造2015
以上、アジアビジネスなう。

 

便器について書き損ないましたが、私のプロデュース、出演する日本観光番組で日本のトイレ紹介動画を以前作ったので、貼っておきます。5万回ほど再生されています。

運営の個人Facebookはコチラ
ご意見、ご質問等はできる範囲で回答するアル。

各位中国的哥们儿姐们儿小伙伴们儿,
如有意见或建议请私信@日本哥玩微博

いいアルね( ・┏Д┓・)b


コメント欄は閉じられています。